本の紹介”ブラック・スワン -ナシーム・ニコラス・タレブ”

”あなたの未来は、あなたが今いる場所の延長線上にあるだろうか?”

そう思っていると突如としてブラックスワンが現れて
ある時から状況は全く変わってしまうかもしれない。

 

旧世界の人たちはみな、スワン(白鳥)はすべて白いと思っていた。
ある日、ただ一つのブラックスワン(黒い白鳥)が観察されてしまっただけで
白鳥は白いというこれまでの定説がひっくり返してしまった。

ブラックスワン”というものは予測不可能で影響力が絶大なものの象徴として本書で書かれている。

 

ブラックスワンの例

・自然の大災害
・世界大戦・テロ
・数々の神話の崩壊(かつての日本の土地神話、銀行は潰れないなど)
・運命的な出会い

 

統計でブラックスワンを取り扱うことはできないと本書は言う。
今まで見た白鳥が白かったからと言ってブラックスワンがいないこの証拠にはなにもならない。
これまでのデータをまとめた平均や標準偏差正規分布などで予測できたつもりでも、
これまでのデータをひっくり返すブラックスワンが現れる可能性があることを忘れてはいけない。(ブラックスワンはべき乗分布?に従うか)


ブラックスワンはチャンスにすることもできる。
定説をひっくり返すのだから、自分に不利だと思っていた定説がある日突然ひっくり返ったり、思いもしないセレンディピティと出会うこともあるのだ。

ブラックスワン”の詳細を知りたい人にお勧めの本です。
(上下巻に分かれています)