本の紹介”無形の力 -野村克也”

今回紹介するのはプロ野球選手の本です。

プロ野球選手というと、小さい頃から野球で群を抜いて上手くて、甲子園に出て、ドラフトでプロになり活躍するというプロセスを辿るとイメージされるかもしれません。
しかし、野村監督はそのプロセスを辿れませんでした。
まず、甲子園に出ていません。そもそも野球自体家族から反対されていました。
高校の先生が南海ホークスに手紙を送って、プロテストに出て、なんとかプロになります。

 

プロになっても苦難が待ち受けていました。
・肩が弱い
・カーブが打てない

野球選手として致命的な弱点を”頭脳”を使って克服していきます。
・当時タブー視されていた筋トレを秘密に敢行。一升瓶に砂を入れて筋トレを行い筋力をつけ、肩を強くした。
テッド・ウィリアムズの打撃論を読み、投手が変化球を投げる時の癖を研究。変化球を攻略。


何か壁にぶつかった時、野村監督が行ったように”頭脳”を使うことで攻略できる。
これが野村監督の”無形の力”だと言います。

有形の力を体の大きさや天性の才能など目に見えるものであったり、先天的なものだとすると、
有形の力で相手に負けている時そのまま相手と戦っても負けてしまします。

しかし、無形の力をつけることで有形の力を持たない弱者でも強者に打ち勝つことができることを野村監督は野球を通して体現しました。

野球に限らず、自分には○○がないからと有形の力がないことを嘆かず、無形の力を使って戦うことを推奨しているように思います。

”無形の力”お勧めいたします。