本の紹介”アサーション・トレーニング -平木典子”
今回紹介する本は、”アサーション・トレーニング”です。
この本は、アサーションとはどういうものか、生活で活かすためにどういう点に気をつけたらよいかを説明した本です。
そもそも聞きなれない”アサーション”とはなんでしょうか。
”アサーション”にあたる日本語がないため、この本では<自他を尊重するコミュニケーション>と定義しています。
自分も大切にして、相手も大切にしたコミュニケーションがアサーションですが、
どちらか片方だけを大切にしたコミュニケーションは日常生活でよく見ることができます。
例えば、自分だけを優先したコミュニケーションでは、
暴力的に相手を責めたり、大声で怒鳴ったりして、相手の気持ちを無視して一方的に自分の欲求を相手に押し付けるようなコミュニケーションの取り方。
一方で、自分のことを犠牲にして相手のことだけを優先したコミュニケーションもあります。自分の表現したいことがあるのにもかかわらず自分で自分の言論の自由を放棄してしまっている場合です。
上記2つとも自他を尊重したコミュニケーションになっていないため
アサーションになっていません。この状態が続くと自分か相手のどちらかに心身に悪い影響が出てくると考えられます。
この本ではそうならないようにどうしたらアサーションができるのかポイントが書かれています。
アサーションの権利については、1948年12月10日に国連総会において採択された世界人権宣言が土台となっています。
その世界で認められている権利を自ら放棄したり放棄させたりすることは、
世界人権宣言に背くことになります。
私もアサーションできているかというとそうではありません。
場合によっては、自分の権利を放棄し相手の意向に沿おうとすることがあります。
アサーションできるようにこの本で書かれていることを心がけていきたいです。
アサーションについてよく分かる本ですので、お勧め致します。
世界人権宣言については以下