本の紹介”東大教授が教える独学勉強法 -柳川範之”

本書は”学問”を志す人に向けて書かれた本です。
特にアカデミックな場所に頼ることがない”独学”で勉強する人に向けられて書かれています。

(学受験や資格対策の勉強はこの本の範疇ではなく、
 あくまでも”学問”を”独学”するための人に向けれて書かれています)

 

人によって勉強スタイルは違います。
学校の勉強の仕方や先生との相性が自分と合わないだけで
その”学問”がつまらなくなってしまうことはその人にとって大きな損失です。

しかし、”独学”では自分のペースで自分に合ったスタイルで勉強を進めることができます。そこが”独学”の最大のメリットと言えます。

 

筆者は家族の転勤の都合で海外での暮らしが長く、その中で独学方法を身につけたと言います。

本を二回繰り返して読む方法や、本の著者と”喧嘩”しながら読む方法など
筆者の独学のヒント・エッセンスが詰まった本となっていて
”学問”を”独学”で志す人には最適な本だと思います。

 

そして世の中には、大学などの研究機関に所属せず、普通の生活をしながら研究する人がいます。(”在野の研究者””在野研究者”とも言えます)
その”在野研究者”にスポットライトを当てて書かれているのが『これからのエリック・ホッファーのために: 在野研究者の生と心得』(以下の本です)。

在野研究者について書かれている本はそんなに多くはありません。
そういった意味で、とても貴重な本だと思います。

この本の中で、在野で研究するにあたってどう困難を乗り越えていったか
16人の在野研究者を紹介しながら、在野研究の心得を伝授してくれます。

在野で研究する方には一読の価値のある本です。

 

これら2冊を通して、
研究機関への所属や高い学歴など確かにあれば便利ですが、
そういったものがなくても”独学”あるいは”在野”といった状況にあっても
”学問”あるいは”研究”はできるという可能性を示してくれた貴重なことを教えてもらったような気がします。

在野で研究している人の中からスターが生まれることを願います。