本の紹介”人工知能の哲学 -松田雄馬”
人工知能の「知能」とはそもそも何か。
本書は、それを探るため人工知能の歴史とその周辺分野について記述された本です。
人工知能は、学際的な分野です。
機械学習の分野はもちろんのこと、認知科学、脳科学などからのアプローチもあります。
本書では、それぞれの視点から「知能」を論じていますので、
人工知能とその周辺分野を概観するための良い入門書になると思います。
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現在はディープラーニングに代表されるようにニューラルネットワークに注目が集まっています。
ディープラーニングの研究をこのまま推し進めていけば人工「知能」が達成されるのでしょうか。
たしかに「知能」のような動作をするものは作れるかもしれませんが、そもそも「知能」とは何かよく分かっていないので、どこかで壁にぶつかると私は思っています。
その壁を飛び越すためには、脳科学や認知科学、複雑系などのさらなる知見が必要になってくると思いました。