本の紹介”マンガでわかる地政学 -茂木誠”
地政学の言葉にシーパワーとランドパワーという言葉が出てきます。
自由に海上交通ができる国、シーパワーの国。
海への出口が少なく内陸で周辺の国と対峙する国、パワーランドの国。
それぞれ戦略が違います。
シーパワーの国は海上交通ができるという強みがあります。シーパワーのイギリスは海上権を握り植民地を得ました。
要所である海峡を自由に安全に渡り、シーレーンを確保することがシーパワーのやらなくてはならないことになります。
対して、内陸で周辺国と対峙する海への進出があまりないパワーランドの国は、自由な海上交通ができるようシーパワーの国にプレッシャーをかけ、海への出口を模索します。ランドパワーの大国が、港を手に入れ自由な海上交通が可能になれば、さらに影響力を高めることができます。
特に東欧ではランドパワー大国ロシアの脅威、
東南アジアではランドパワー大国 中国の脅威、
これらに対応するために同盟を組んで包囲網を組んだり、対抗するのをやめその国の順属国になったりします。
"世界警察"アメリカの相対的な力の衰退、ランドパワー大国 中国の台頭、世界情勢は、刻一刻と変わっていきます。
アメリカの後ろ盾がなくなった時日本は、中国やロシアなどの大国とどう向き合うのか対応を突きつけられることになるでしょう。
国の存亡を賭けた競争は"常に"続いているので。
我々もその競争の渦中にいることは間違いありません。
地政学は、どう生き延びていくか私たちに地図の役割を果たしてくれます。