本の紹介”未来を味方にする技術 -斎藤昌義”
今回紹介するの書籍は”未来を味方にする技術”です。
最近、ニュースでよく聞くAIや自動運転、ドローン、フィンテックなどといった最新IT技術について平易な説明をしてくれています。
AIや自動運転、ドローン、フィンテックなど実はよく分からないという人は一読の価値があります。
それぞれの最新技術について広く分かりやすく記述しているので、全体像を把握することができます。
本書を読んで最新のIT技術を使った今後のビジネスの形はどうなっていくのかを想像する必要があるかもしれません。
なぜなら、AIや自動運転、ドローン、フィンテックなどの最新IT技術は新興企業が伝統的企業を倒す武器になりえるからです。
自動車が馬車を駆逐してしまったように、ウーバーはタクシー業界をAirbnbはホテル業界を浸食しつつあります。
日本では、上記のように新興企業に伝統企業が浸食されるのを阻止するため
以下のような動きがあります。
・トヨタ、ホンダは優秀なIT人材を確保するのに必死になっています。
現在日本が自動車産業で稼いでいるとすれば、自動運転の技術を放っておく
わけにはいきません。
もしトヨタが自動運転で後れを取ればシェアを奪われ痛手を負う可能性があります。
・コマツはドローンでの測量を始めています。
これはコマツはこの先建設機械を売るだけではだめで、測量というサービスまで
売ろうとしているためです。
最終的には建設というソリューションまで手掛けていくはずです。
コマツは現在建設機械の製造業ですが将来は建設サービス業をやっているかも
しれません。
・銀行もフィンテックの新興企業と手を結び始めています。
・日立、NECなどIoTやAIを活用しようと躍起になっています。
顧客から取得できるデータを活用して、さらに提案を行い
高い付加価値を付けるためです。
そうしなければ高い利益率を得ることができず株主が離れて行ってしまいます。
”未来を味方にする技術”であるAIや自動運転、ドローン、フィンテックについて知ってもらいこの機会をピンチではなくチャンスと捉え、自分のビジネスの未来について考えるきっかけになればと思います。